自然学校に行ってきました(5年生)

5年生が自然学校に行ってきました(5月25日~29日)

5年生が4泊5日で、養父市のハチ高原へ自然学校に行ってきました。新型コロナウイルス感染症で2年ほど規模を縮小しての実施でしたが、3年ぶりとなる4泊の自然学校でした。

子どもたちは自然学校に臨むにあたって、「考動・挑戦・団結」という、3つのテーマをたてて取り組みました。

<1日目>開校式・イニシアティブゲーム・基地づくり

学校で開校式をして、お家の方々としばしのお別れです。バスは一路ハチ高原へ。さわやかな5月の高原の景色を見ながら、開校式をしました。その後、最初のプログラムはイニシアティブゲームです。協力しないとできない課題が仕組まれていましたが、みんなで力を合わせクリアしていきました。その後はスギ林の中でたくさん落ちているスギの枝を利用して、基地づくりをしました。みんなのアイデアが、どんどん形になっていくのがすごかったです。

<2日目>鉢伏山登山・魚つかみ体験・スタンツ練習

2日目は1221mの鉢伏山登山です。スキーのゲレンデを登り、途中から尾根伝いに長い階段を昇っていきます。時折、風が強かったですが、登るときにかいた汗には心地よいくらいでした。しんどさを乗り越えて登っていくと、頂上が見えてきました。登るにしたがって見晴らしがよくなり、山頂からは遠くまで気持ちの良い景色が広がっていました。お弁当もおいしくいただきました。

下山後は魚つかみ体験です。谷川に放たれたアマゴ・ヤマメを手づかみで捕ります。あっという間に捕まえる子や、おっかなびっくりの子もいましたが、みんながんばって捕まえ、櫛をさして焼いた後、命に感謝して大切にいただきました。

<3日目>ツリークライミング・勾玉づくり・ナイトハイキング

3日目、午前のプログラムはツリークライミングです。ハーネスとヘルメットを付け、安全に行う方法を丁寧に教えていただき、いざスタートです。足でロープの輪っかを「ける」ことによって、登っていきます。最初はうまくいかなかった子もコツをつかむと、どんどん登っていきました。大きな木に包まれたような一体感を感じることができました。

勾玉づくりでは、ろう石という柔らかい石をデザインして、紙やすりで削っていきます。何度も何度も削って、自分のイメージした勾玉を作り出していました。磨くために濡らすと光ってとてもきれいでした。ナイトハイキングでは、夜道を歩き、満天の星空を眺めました。知っている星を見つけ喜んだり、普段見ることのできない星の紹介を聞いたりしました。

<4日目>火おこし・野外炊飯・トーチ棒作り・焼き板作り・キャンプファイヤー

4日目は野外炊飯です。メニューはご存知、カレーです。まずは火おこしです。火おこしは木と木の摩擦で火種を作るのですが、これが難しいです。大人でも根負けするくらいなのですが、今回は1つの班が成功しました。その火をみんなで分け、調理がスタート。米を洗い、野菜を切って準備OK。火の管理はどの班もみんな上手で、おいしいカレーが出来上がりました。

お昼からは、キャンプファイーの準備をしてから焼き板づくりをしました。これまで過ごしてきた自然学校での思い出を焼いた杉の板を磨いて、その板に描いていきます。それぞれの思い出を特殊な画材で描いていき、とても素敵な作品ができていました。

そして、いよいよ日が暮れてゆき、キャンプファイヤーです。火の女神による点火の後、練習していたスタンツやゲームで盛り上がります。最後に、みんなのトーチに火をともし、思い出とこれからのクラスのために頑張ることを約束し、これまでの自然学校を振り返りました。たいまつが暗闇の中で燃え、線のように連なっている様子は、とても神秘的でした。

<5日目>しおり作り・基地解体・閉校式

5日目、最終日は、植物採集して乾かしていた花や植物を使って、本などに挟んで使うしおり作りをしました。ハチ高原の自然を思い出と共に残しました。そして、これまで、作り続けてきた基地で記念撮影をした後、元の状態まで解体しました。楽しかった思い出は持ち帰りました。

その後いよいよ閉校式です。お世話になった宿舎の「やまとよ」さんにお礼を告げていざ学校へ。学校では解散式です。懐かしいお家の人の顔に、子どもたちにも安心感が広がりました。長い間、みんなをずっとそばにいて支えてくださったリーダーさんや看護師さんともお別れし、家族のみんなのもとへ…。そして、自然学校が終わりました。

 

テレビもゲームもインターネットもないけれど、これだけ楽しいことがたくさん大自然の中でできたことは、子どもたちにとって貴重な体験になったと思います。また、プログラムを成し遂げるために自分と意見が合わないことも何度か起きましたが、それを乗り越えお互いが納得できる方法を探ることも経験しました。

また、お家の人と離れることによって、どれだけのことをしていただいていたのか、温かく見守ってくださっていたのか、気付いのではないでしょうか。そして、この自然学校が、自分たちの努力もありましたが、「やまとよ」の皆さんやリーダーさんなど、たくさんの人のサポートで終えることができたことも忘れないでいてほしいですね。

様々な体験を通して一まわり心を成長させた子どもたち、これからの学校生活に、さらに来年度の最上級生として、この経験を生かしてくれることと期待しています。